我が家の女子は元々食物アレルギーなのですが、それの影響かパピーの頃から膿皮症に悩まされています。
食物アレルギー用のフードに替えて症状は数年落ち着いていたものの、ここ1年くらい前から季節の変わり目で膿皮症が出やすくなっています。
彼女は同時期(1年前くらい)から度々下痢を繰り返していて、抗生物質やサプリメントを繰り返し飲んでいます。
今年12歳になるのですが、獣医さんは「腸内環境が崩れて歳的にも善玉菌がなかなか増えないでいるのかも」とおっしゃっていました。
人間もそうですが、腸内環境が悪くなると色々なところに影響が出やすくなりもちろん皮膚の状態が悪くなるのは十分ありえると思いました。
下痢が始まってから秋と最近の梅雨入りの時期に膿皮症が出ています。
もしかしたら、いよいよフードが合わなくなってしまったのかな?とも考えられますし、腸内環境の影響も考えられるのでどうやら原因は1つではなさそうです。
特にこの梅雨時期は湿気が多いので、皮膚の上にいる常在菌達のバランスが悪くなったり、湿気で蒸れてしまって皮膚の状態が不衛生になりやすくなります。
膿皮症の治療や自宅ケア
膿皮症の治療は、薬物治療(抗生物質)や抗菌シャンプーが一般的で、彼女も抗菌シャンプーで10分間付け置き洗いをしています。
抗菌シャンプーも何種類かありますが、皮膚の状態や菌の種類などにより有効な成分が違うそうなので病院で処方していただくことが1番の近道になるのではないかと思います。ちなみに、彼女は病院でフジタ製薬から出ている「クロルヘキシジンシャンプー」を処方されています。
シャンプーの頻度も皮膚の状態によって増やしていて、現在はとてもひどい状態なので週3〜5回は洗っていてその他の日はムース状の消毒?洗浄剤のような物を使用してケアしています。
左側の「オーツ スポットフォーム」が消毒用です(リンクが貼れなかったのですが、Amazonなどでも販売しています)これにもグルコン酸クロルヘキシジンという殺菌する成分が入っていますので、皮膚の状態が悪い箇所に直接塗布します。泡状で出てくるのですが、水っぽいので液垂れしやすいのが難点です。私は膿皮症に使用していますが、例えば肉球や指の間の被れなどの消毒も出来てお家に1本あると便利です。
原因は、他にも。
常在菌のバランスが悪くなる他にも、原因となる事がいくつかあるそうで例えばダニやホコリなども原因になるそう。
今の時季が一番ダニなどが増えるので日頃気をつけている事は、
部屋の掃除回数を増やしたり、床は水拭きを定期的にした方が良いのかなと思います。
あとは愛犬のケージのお掃除や、ベッドや布製のおもちゃなどのお洗濯を頻繁にすることをお勧めします。
部屋の湿度を常に上げない為に晴れた日は窓を開けて部屋の空気を入れ替え、クローゼットや物置・ケージの中などの湿気を飛ばします。
雨が続く日は、常にエアコンの除湿を入れています。涼しいと感じる日でも湿度は上がりますので設定温度を高めにして除湿をかけています。
我が家のnicoge達は、朝晴れていたら涼しいうちに日光浴をさせて毛の中に籠った湿気を飛ばします(布団干してるみたいですが。笑)
日々の戦い
膿皮症って本当に手強いですよね・・・愛犬を見ていても可哀想になってしまうくらい。
彼女もパピーの頃からポツポツと出来始め、当時お世話になっていた病院ではあまりよく見ていただけなかったので、一人ネットで調べて良さそうと思った物は沢山試しましたが、やはり有効の物はなく病院を転医してアレルギー治療と彼女に合う皮膚の治療をして頂いてから改善しました。
当時は毛質も硬く、ゴワゴワした触り心地でフレンチブルってこんなに毛が硬いんだー?くらい思っていましたが、膿皮症が改善し何年も症状が出なくなってからは毛質が徐々に変わっていきフワフワで柔らかい毛質になりました。
最近はまた皮膚の調子が悪いので少しゴワついていますが・・・早く治って欲しいですね。
週に何度もシャンプーしなくてはならなくて飼い主さんも大変ですし。(私も含め)
日中は仕事なので、シャンプーは夜するのですが、帰りが大体21時くらいなのでそこからnicoge達にご飯をあげて、色々片付けてからシャンプーってなかなか大変で・・・
時短する為に私は彼女と一緒にお風呂に入っています(笑)
バスタブに水は張らずに、先に泡立てた彼女をバスタブに入れて10分付け置き、その間に自分を洗う。
彼女をシャワーで流したら、またバスタブに移動させて自分の身体に着いた毛を落としてタオルドライして脱衣場で彼女を乾かします。
全くリラックス出来ないし、常に彼女からの圧を受けながらシャワーを浴びるのはしんどいですが、夫も早くお風呂入りたいですしね。我慢です。
きっと小さなお子さんが居るご家庭では、これが毎日開催されているんだろうな。犬ならまだマシなのかも?
シャンプー後の乾かし方で悪化することもある
ドライは、完全に乾かさないと皮膚に良くないそうです。
皮膚の強い子でしたら「自然乾燥」でも大丈夫なのでしょうけど、膿皮症の子は早く完全に乾かさないと雑菌が増えて悪化や治りが悪くなるそうです。
ドライヤーで温風と冷風を交互に掛け、あまり皮膚が熱くならないように乾かし、時々冷風を当てながら指で濡れている箇所がないか確認します。
尻尾の付け根、指の間、お股、お顔のシワの間など、ブルドッグ系は蒸れやすいところが沢山あるのでしつこいくらい乾かすのがポイントです。
昔はトリミングに出していたこともあるのですが、どうしても毛の根本が生乾きだったことが多くて今は毎回自分で洗っています。
大変ですが、皮膚の状態(新たにブツブツが出来ていないか、改善しているのか等)を把握しやすいのでお家でシャンプーすることをお勧めします。フレンチは短毛なので、そこまで大変ではないと思いますよ!
大した内容ではないのですが、同じ膿皮症に苦しんでいるワンちゃんや、飼い主さんのお役に少しでも立てたら嬉しいです。
また、思い出すことがあったら追加で書いていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
追記:約4週間後の経過です。
前回、タフマックという消化剤を止めてみましょうという事になって2週間経った所。(前回の状態は「膿皮症、意外な原因」にまとめてあります。)
1週目で既にブツブツは出なくなり、少しずつ皮膚の赤みも治まってきたのですが、2週間経ってさらに皮膚の状態は良くなっていると思います。
だいぶ毛が濃くなって地肌も見えなくなってきました!
2週間前までは、首周り・両肘の前側・背中・お尻・尻尾の付け根・脚などに出ていて全身ボサボサで至る所にハゲが出来ていました。
ぱっと見、ほとんどハゲはわからなくなりました!全体的に毛も生え始めて綺麗に見えます。
本犬も痒がることはほとんどなくなり、とても楽そうです。あんなに治らずに毎日新しいのが出来ていたのが嘘のよう。
ここで豚肉を何度か与えてみればタフマックが原因か直ぐわかるけど試してみますか?と、先生に言われたのですが、折角回復してるのにちょっと可哀想で今回は試さないことに。
いずれにせよ、今後また消化剤が必要になった時は薬の種類を変えなくてはいけないですし、薬を使うこと自体シビアになりそうです。
もしかしたら、うちの子だけではなく、気がつかずにアレルギー反応が出てしまう原材料を使用した薬を飲ませている場合もあるかもしれません。
タフマックだけではなく、色々な薬の原料として豚などの内臓が使われているということですよねー。
おそらく豚さんだけでなく、牛さんだったり鶏さんだったりする可能性もあるでしょうからやはりアレルギーのある子は気をつけなくてはいけないのだなと。食物アレルギーという事を再認識した日になりました。
次の通院はまた2週間後。
2週間、変わらずシャンプーを1日おきと、それ以外の日は消毒と保湿をして経過観察です。
腸内環境に変化がないかと、皮膚の経過を2週間記録します。タフマックが100%原因かどうかはまだわからないので。タフマックを中止した状態でまた膿皮症が再発するようでしたら腸内環境が原因の場合もあるからです。
次回は弟の尿検査も。
彼の疾患は、シスチン結晶が出てしまう病気なのですが、未だチオラという薬の製造がストップしていて手に入らないのだそうです。
なので、残りの薬の量を半分に抑えて結晶が出ていないかなどの検査を定期的にチェックしなければならなくなりました。
去年からなんだか心配事が絶えないなー。シニアあるあるなのでしょうか?
ゆっくり、ゆっくりと時が経って欲しいです。
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